奈良県 三輪山山麓 「玄賓庵」のこと
能の演目「三輪」の舞台である玄賓庵を訪れた記録です。(訪れたのは5月でした。)
大神神社境内から山之辺の道を北へ辿り、、狭井神社を過ぎると、道は細い山道となります。
狭井川を渡り、左に「花もり」という茶店。
ここのご主人からは色々な事を教えていただきました。
近くの八大龍王弁財天(玄賓庵の境内にある八大龍王とは別物です)は、
大神神社とは無関係で、何やら曰く付きの物であること。
確かに大神神社の案内図にここは一切載っておらず、
訪ねてみた感じでは、何かの新興宗教のにおいがしました。
玄賓庵に八大龍王と弁財天があることから、
双方から名を取ったものだと思われます。
そして、5月頃に咲く銀竜草のこと。
銀竜草は、普通はもっと標高の高い所に咲くものなのに、何故か三輪山麓の、特に崇神天皇を祀る天皇社の付近に咲くのです。
それが、5月半ばの今、ちょうど見られるということは、ここで教えてもらうまで知りませんでした。
(この時点で、花もりの御主人を、恒例の「神の遣い」と勝手に認定!(^_^)/)
しかし、その詳細は後日にして、
この回は玄賓庵の紹介です。
奥に八大龍王弁財天のある岩坪(壺)池の辺りは、左右に繁る樹木が無くなり、
明るい空間が広がりますが、
ここを過ぎると再び小暗い道に入ります。
そして、次に視界が開けると、
左右に伸びる道があり、
右手が玄賓庵へと続く山之辺の道です、
石のゴロゴロした坂を上がって、
玄賓庵に到着です。
堂内の拝観も出来ると聞いていましたが、
人の気配もなくてわかりませんでした。
古色の漂う境内…
苔むした鳥居や石仏…
境内中央の護摩壇のある建物…
玄賓庵は、
神仏習合の色濃い不思議な空間でした。
以前はもっと三輪山寄りにあったこと、
玄賓僧都の経歴など、
書くべきことは色々ありますが、
とりあえず画像で雰囲気をお伝えします。。
本堂と境内
八大龍王
十三重塔(鳥居が設けられて、どっぷり神仏習合の様相)
三輪山弁財天(本宮は、茅原にある大神神社末社の富士厳島神社だと思います)
境内中央にある護摩壇のある建物
護摩壇(尊格は三輪山弁財天、三輪山八大龍王、三輪山稲荷天。いわゆる神道護摩壇というものでしょう)
説明を見ると、ここでは八大龍王を八臂弁財天としているようです。
奥の神域と対照的な整然と整えられた庭。
海亀?
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