『古代史逍遥』dropout

古代史についてのホームページを運営しています。このブログでは、HPに載せられない事柄や、ちょっとした感想などを自由気ままに書いています。もしかするとその中に、真実が隠されているかもしれません(^J^)

大井神社の太鼓

水戸市大井神社

ここでも独特なリズムの

太鼓を聞くことが出来ました。

 

最初耳にしたのは、

境内奥の愛宕神社付近をウロウロしていた時。

ちょうど夕刻のその時刻になったのでしょう。

それはかなり長く続いて、

やはり独特のリズムのものだと分かりました。

 

その後、祭礼などで間近で聞く機会を得、

聞けばそれは「水府流」というのだそうです。

水戸の異称を水府といい、

「水府流」といえば、

徳川斉昭が編み出した泳法が思い浮かびますが、

太鼓の奏法にもあるのですね。

 

前回鹿島神宮の太鼓の事を書きましたが、

面白いことに、

それぞれがそれぞれの御祭神に

ぴったりなのです。

鹿島神宮の太鼓は、

次第に勇壮に華麗にリズムを刻み、

軽快に盛り上がって行きます。

それに対して、大井神社の太鼓は、

もっとゆったりと重々しく、

地に足が着いたというか、そういう感じ…

 

そもそも鹿島の神の前身ともいうべきが

建借馬命で、ちょっと武骨なイメージ。

それが、次第に国家の軍神となるに従い、

華麗にスマートになっていった?

思わず年齢まで想定してしまいたくなる…

鹿島神宮は華麗な壮年の神。

建借馬命はもう少し年を重ねた

堂々たる風体。

そんな感じが、それぞれの太鼓の響きに

現れているのです。

 

鹿島神宮では、

彩色の少ない清々しい拝殿と、

それとは裏腹な華麗に装飾が施された本殿からも、

即座にイメージを構築してしまいました。

往年の日本の美学

地味な表地に華やかな色柄の裏地を貼る。

勇猛にして優美、豪胆にして繊細。

そんな洗練されたイメージを持ちました。

昔、学らんの裏に派手な生地を貼った

 バンカラ学生というのがいたようですが、

 それも、また伝統美学ですね。

 そもそも、現在でも日本文化の

 継承の一部はヤンキーと呼ばれる人達が

 担っているような気がする。

 彼等は何故か和風が好き。

 車のフロントに組み紐下げたり…

 龍柄のシャツとか。

 面白いですね。

 

話がそれましたが、

大井神社の建借馬命さま、

華々しく活躍する自身の分身を、

少し離れて見守っている図でしょうか?

 

そうそう、大井神社の太鼓の意匠

また素晴らしいのです。

許しを得て、間近で撮影させて

頂きました(^J^)

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