風神を訪ねて ⑨ 島穴神社(千葉県市原市)
前回まで、
千葉県市原市にある
姉埼神社について書きました。
それならば、
必ずこちらにも
言及しなければなりません (⌒^⌒)b
同じく市原市にある
島穴神社です。
こちらの主祭神は
言わずもがな、
姉埼神社の級長戸辺命と
対になる風の神様です。
両御祭神は
一緒に祀られることも多いですが、
こちらでは
姉埼神社に女神の級長戸辺命と
別々にお祀りされています。
光って見づらくてすみません (´・・`)
おっと!
案内板の御祭神の表記は
古事記流に
志那都比古尊と
なっていますね。
最初に級長津彦命と
書いてしまったので、
以下もそれで統一
させていただきます。
悪しからず m(__)m
市原の風神様たちには
面白い伝承も
いくつか伝わっています。
その1
級長津彦命が弟、
級長戸辺命が姉であり、
この地に鎮座する時に
姉の級長戸辺命が
先に来たので、
「姉が先」というのが
「姉崎」の地名の
起源になった。
その2
姉埼神社の級長戸辺命は
松がお嫌い!
何故かと言うと、
夫(弟説もあり)の
級長津彦命が、
出かけたきり
なかなか戻らないので
「待つのは嫌いっ!」と
言ったので、
「待つが嫌い」→「松が嫌い」
となり、
そのために
姉埼神社の境内には
松が無く、
氏子の方々は
お正月の門松にも
松を用いず
榊を用いるのだそうです。
門榊?と言うべきか…
姉と弟だったり
夫婦だったりと
関係性は一定しませんが、
どちらにしても、
来るのが遅いとか、
フラフラしてて
なかなか戻らないとか、
そんな奴です。
(奴だって。失礼 m(_ _)m)
そもそも風神ですからね、
あちこち飛び回ってるんですね。
それで、
突然ふらっと帰ってくる。
そんな人いましたよね!
そう、
あのフーテンの寅さん!
フーテンは
風天ですからね。
ま 仕方ないのかな?
因みに、
古事記では
登場せず、
風神として生まれ出たのは
級長津彦命のみで、
別名として
級長戸辺命の名が
上がっているのみ。
元々は
1柱の風神だったものが、
伝統的な
男女対の形に整えられて、
女神の級長戸辺命が
誕生したのでしょうか?
ここでも
風神様の関係性は
まことに謎に満ちています (*Ü*)
とりあえず、
島穴神橋を
渡って行くような順番で
画像を載せましたが、
島穴神社の構造は
少々複雑です。
まず、
車で行った場合は
社務所脇に駐車場があり、
橋を渡らないで、
境内に行けてしまいます。
また、
画像の白い鳥居は
二の鳥居で
一の鳥居は
橋を挟んだ向こうに
あります。
(一の鳥居周辺については
次回に紹介致します。)
島穴神社
所在地=千葉県市原市島野1129
バスにて約10分
前川橋下車
徒歩約8分
車=駐車場あり
社務所脇に数台分
ただし
駐車場への道が狭く
ガードレールも無く
周囲の畑より
一段高くなった道なので
要注意です!!
対向車が来て、
やむを得ずバックする時
うっかりすると
畑に落ちます ( ゚Д゚)
※但し二年前くらいの
情報です。
ガードレールくらい
出来ていると
いいなあ。
古代史に関するホームページを作成中です。
こちらもよろしくお願いします。