ある夢の記録
印象的な夢を見たので、奈良紀行を中断して、防備録として記します。
その前に、夢に出てきた場所について少し…。
その隣にある終末期方墳。
古墳中腹に金比羅神社がありますが、
そこが夢に出てきた場所です。
目覚めてから、これはかつてその場所にあった伊都許利神社なのではないかと思い、それはとても重要な事なので、忘れないようにここに記録したのです。
「伊都許利神社」は、昭和50年代に刊行された『千葉県神社名鑑』にもあり、社殿の写真も掲載されています。それがいつしか、境内社だった金比羅神社の方が前面に出たようです。
現在の社殿は石宮ですが、その回りにかつての伊都許利神社の物と思われる基壇の跡が見られます。
「伊都許利」とは印波国造伊都許利命の事で、この地域の古代の開拓者です。
その名を冠する神社が無くなってしまったのはとても残念(T_T)
金比羅神社もいいんですが、
この地の古代史への入口となる名称は
残して欲しかったと常々思っているのです。
『千葉県神社名鑑』の伊都許利神社の記載です。
夢~場面①
目が覚めると朝日に照らされた小さな祠が見えました。
(自分はそれを斜め上から見ている。)
年季の入った木の祠です。
それは、神社の境内にある古墳の中腹にある金比羅神社のある辺りのようでした。
(現在の金比羅神社は、石のお宮です。)
祠は小さいながら、階や欄干なども作られて、彫刻で細かい装飾なども施されているようでした。
光はちょうど祠に射して、辺りは柔らかい光に包まれていました。
~場面②
急に情景の角度が替わり、先のお宮の奥に空間が現れました。
実際の金比羅神社の脇に石宮が幾つか並んでいるところがありますが、それはその辺りのようでした。
しかし、空間はもっと広く広がって、先の祠と同じような祠がもう1つ見えました。
石宮達の背は、古墳の墳丘にもたれるようになっていますがそれは実際の状況と同じです。
でも、夢の中の古墳は、土のむき出しではなく、白茶けた色の何かで覆われていて、コンクリートで固められてしまったのかと思いましたがそうではなく、もっと柔らかい何かなのでした。
自分のいるところがどこなのが不明ですが、脇に窓枠のようなものがあり、そこがキラキラ光っているのでよく見ると、それはうっすら積もった雪のようでした。
ああ今朝は少し雪が降ったんだ…と思ったところで、夢は終わりました。
『千葉県神社名鑑』掲載の社殿は、夢に出てきた物とは少し違いますが、夢の場所は確かにその場所であり、淡い光に包まれたその光景は、目覚めた後も大変重要な物として深く脳裏に刻まれました。
繰り返しますが、これはただ自身の防備録です。
夢の部分は非常に個人的な内容ですが、かつて伊都許利という名の神社があったということを多くの方に知って頂きたいのです 。
!( ̄- ̄)ゞ
古墳は、伊都許利命の墳墓であると伝承されて来ましたが、
年代的には初代国造とは年代の合わない7世紀のものです。
なので、「伝」という文字を付けて紹介されています。
しかし、国造の末裔、
もしくはこの地で多大な影響力を持った者の
墳墓であることは間違いありません。
古代史に関するホームページを作成中です。
こちらも参考にしてください。